平成11年7月に「特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理の改善の促進に関する法律」が公布され、平成12年3月から施行されました。
この法律は、人の健康や生態系への有害性に懸念がある化学物質の環境への排出量、移動量の届出(PRTR制度)を義務付け、事業者の化学物質の自主的管理を促進するものです。
この法律のもとに自主的管理に軸足をおいた化学物質管理を着実に実施し定着していくことが、将来に向けて豊かな社会を持続していくためのポイントになると考えられます。
平成13年11月に東京都環境局環境改善部からの依頼を受け「化学物質適正管理の届出の手引き」の発行に協力させていただきました。弊社でもこの手引きにより化学物質適正管理の届出を板橋区役所に提出しています。(年1回)
また、経済産業省からの委託による「化学物質排出量等管理マニュアル」作成のワーキンググループに委員として参加させていただきました。
平成16年5月に大気汚染防止法が改正され、小規模塗装工場である弊社でも平成12年から平成22年の間にVOC排出量30%の削減といった自主的取組を行なうことになりVOC処理装置、その他の装置の導入と作業者の教育訓練を実施しています。
平成16年8月に環境省から委託を受けた東京都は、東京都揮発性有機化合物処理装置技術評価検討会を設け平成16年度と平成17年度に「排ガス処理装置技術評価調査報告書」を発行しました。この間、協力事業者として3機種の処理装置の調査、測定を弊社工場で行ないました。
東京都地域結集型研究開発プログラムに共同研究員として参加
都市の大気環境の改善を目指し、大気に含まれる有害化学物質(VOC:揮発性有機化合物)の排出を削減するため、中小事業者にも導入可能なVOC処理装置を開発しています。
産学公が連携し、高性能な新吸着材や新触媒などの環境浄化材料の研究開発を行うとともに、それらを活用した有害化学物質の処理装置の開発および実用化を行うことにより、住宅と工場が共存しうる環境を形成し、都民の安全・安心を実現することで地域の環境改善に貢献していくとともに、新たな都市型環境産業を創生することで、地域の産業の活性化を図ります。
弊社では、VOC排出削減として以下の装置により排出削減30%を達成しました。
(1) 活性炭吸着型VOC処理装置 (北炭化成工業) |
(2) スプレーガン洗浄機 (ユニラムジャパン) |
(3) 溶剤再生装置(ソルデール) (大誠産業) |